③家系図の作り方&先祖・祖先の調べ方~家系図作図編~
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家系図作成に必要なツール
作図ツール
ツールの選びは重要ですね。
家系図作成に必要な要件は、
- 自由に配置できる
- 名前生年月日以外の予備情報も書ける
- 戸籍同士をコネクタでつなげられる
- 変更追記ができる
です。
上記の要件をほぼほぼ満たすのは、以下のツールですかね。
- Excel
- Visio
- PowerPoint
- 手描き・・
手描きは、追記に最悪書き直しが必要なので・・確実に対象外ですね・・
Excelもあくまで表計算ソフトなので、あまりお勧めではないです。
PowerPointも悪くはないですが、家系図が大きくなると作成が困難です。
よってVisioがおすすめです。
家系図の書き方
以下のサイトを参考にすると良いでしょう。
ルールを統一して書かないと、後日見た時に分からなくなってしまうので注意です。
情報管理ツール
家系を調べていくと、戸籍や文献から様々な情報が手に入ってきます。
相当な量の情報が集まるので管理ツールがあると楽になります。
お勧めのツールは以下の通りです。
スキャナ(戸籍のデジタル化)
戸籍謄本は紙で受け取るため、いずれ劣化しますし汚してしまうこともあります。
そのためスキャンしてデジタル化しておくのがお勧めです。
紙で作業したい方はプリントアウトして作業すると、劣化し辛くなります。
コンビニでスキャン・プリントしてもいいですが、自宅のほうが楽です。
自動給紙装置付きのものや、スタンドタイプのものよりも、このようなガラス面で読み取るフラットベッドスキャナーがお勧めです。
なぜこのタイプをお勧めするかというと、以下の理由があります。
- 自動給紙タイプは文書を痛める可能性がある(古文書は特に)
- 紙以外、厚みのある本もOK
- スタンドタイプよりも綺麗にデータ化できる
GoogleDrive
ご存知クラウドサービスです。
戸籍謄本のデータ、画像、資料などを全て上げておくと良いでしょう。
作成途中でデータが消えてしまったら悲劇です。(+_+)
スプレッドシート or Excel
家系図だと書ける量は限られるので、それ以外にも情報をまとめるツールを用意することをおすすめします。
一行ごとに名前を書いて、生年月日や出生地等を表形式にすると良いでしょう。
時間に余裕があれば、戸籍謄本を丸ごと文字起こししてもいいかもしれません。
参考URLを保存しておくと、あとで見返せるのでおすすめです。
まとめ
資料の管理は手間がかかるので疎かにしてしまいがちですが、 最初が肝心なのでしっかりまとめておきましょう。
きちんと管理しておけば、後々役立つと思います。
②家系図の作り方&先祖・祖先の調べ方~基本編~
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今回は家系図の基本的な調べ方をまとめたいと思います。
1.役所で戸籍謄本を請求する
この作業で江戸時代末期の人まで分かります。
期間にして150~200年前迄です。
もちろん消失している場合は取得できません。
請求できる範囲
戸籍謄本が取得できる範囲は
尊属は親、祖父母等の自分より上の世代。
卑属は子、孫等自分より下の世代です。
逆に、請求できない範囲は叔父叔母や従兄弟、甥姪などの範囲です。
なお委任状があれば請求できます。
ただ遠い親戚になることが多いので、それ以前に所在地を調べるのが大変だと思います。
請求方法
本籍地がある市区町村役場に行く
まずは自分の本籍地がある市区町村に行きます。
①「遡って取れる範囲全てください」と言うと、遡って調べてくれます。
なお同じ場所で全ての戸籍が取得できることは少ないです。
②取得できた一番上の世代の、転居元の本籍地で戸籍を請求します。
どこを見ればわからない場合、役所の人に尋ねれば教えてくれます。
郵送で請求することも可能です。
それの繰り返しです。
沢山引っ越しをしている家系は、戸籍集めだけでも相当の時間と費用が必要です。
運が良ければ明治19年式戸籍まで取得可能です。
取得費用
戸籍を取得するのに必要な費用は以下の通りです。
- 戸籍謄本 450円
- 改製原戸籍 750円
- 除籍謄本 750円
- 別途必要な人は 送料
費用は人によって、また調べたい範囲によって前後しますが、私の母方の家系はすべて取得して1.3万円程度でした。
片親2万円前後といったところですね。
除籍謄本がメインとなりますので、それなりの費用は覚悟したほうがいいです。
ただ、除籍謄本は基本的に変更されることはないので、一生物と考えれば安いかもしれません。
その他
あって欲しくはないことですが、役所の人も人間なので古い戸籍を見落としてしまう可能性もあります。
もし明治19年式戸籍まで取得できなかった場合、後日再度請求してみてもいいかもしれません。
また、家系図作成のための戸籍取得は断られることもあるそうです・・Σ(゚д゚lll)ガーン
私は経験ありませんが、その場合は請求理由を変えるしかないそうです・・・
2.親戚に聞き込みをする
自分の曾祖父母(以下A)が現在100歳だとして。Aは曾祖父母(以下B)まで記憶があるとします。
これだけで自分から見てBまで、つまり6世代前まで分かります。
更にBが、Bの曾祖父母(以下C)を知っていて、Aに伝えていたら・・・
自分から見て9世代前まで分かることになりますね!\( 'ω')/
運よくCまで判明すれば、250年ほど前まで遡れます。
注意点
これは一長一短ある作業です。
やはり人間なので記憶違いというものがあります。
最初に聞き込みをすると、無駄に混乱する恐れがあります。
そのため手順で先に戸籍謄本を請求し家系図を作成し、家系図を見ながら聞き込み作業をする流れの方がおすすめです。
まとめ
比較的簡単に調べられるのはこの2点の方法でしょう。
可能性は限りなく低く、起こって欲しくもないですが、今後戸籍の保存方針が変わり古い戸籍が処分されてしまうことや、災害や有事で消失することがあるかもしれません。
そのため、今調べられる範囲の戸籍を調査することは、改めて大切だと実感しました。
次回は明治時代以前の調べ方をまとめたいと思います。
次記事
①家系図の作り方&先祖・祖先の調べ方~前提知識編~
家系図を作成しようとしたきっかけ
以前親族が亡くなった際に相続関係で、戸籍謄本を取り寄せることがありました。
その時に家系が気になって簡単な家系図を手描きで作成したことがきっかけでした。
戸籍謄本や家系図は一度作れば過去に変更はなこと、以前から家系図が好きだったこと、先祖の起源が気になっていたこともあり、思い立ったが吉日、私が作成してみようと一念発起しました。
もちろん業者に依頼することも出来るのですが、多額の費用がかかること、自分で調査することにロマン(笑)を感じたこと、完全に趣味での家系図作成なので自分で調査することに意義があると思い、個人的に調査することにしました。
前提知識
戸籍制度の変遷
まずは家系図を調べる前に、ここで前提知識として戸籍の変遷を簡単に見てみましょう。
670年(天智9)庚午の年 庚午年籍(こうごねんじゃく)
「大化の改新(たいかのかいしん)」で戸籍が制度化され、670年に「庚午年籍(こうごねんじゃく)」と呼ばれる制度が作られました。
しかし、現存しません。(´・ω・`)デスヨネー
690年(持統4)庚寅の年 庚寅年籍(こういんねんじゃく)
六年に一度作成するという「六年一造」の造籍の出発点になった戸籍で、戸内の家族の名・年齢・戸主との続柄などを詳述したことで、家族構成を把握し、それを基に班田収授を行い、人頭課税をする台帳の機能も果たした
同じく、現存しません。(´;ω;`)ウゥゥ*1
これ以降太閤検地まで戸籍制度は無い?そうです。
1582年 太閤検地
これは年貢としての米を取り立てるためのもので、その土地の権利関係、土地の広さや、どれだけの収穫があるか、そこの農民は誰なのか等を帳面に書いたもの
これは現存しています!\( 'ω')/
とはいえ当然のごとく、郷土資料であることや数が少ないです。
それ以前にここまで遡って特定できるのは珍しいです。
宗門改帳
江戸幕府がキリスト教禁制を徹底させるため,幕府直轄領はもとより私領 (大名の領分と旗本の知行所) の人民について,寺院にその檀徒であることを証明させた帳面
人別帳
江戸幕府も初めは切支丹改のために人別改を行なったが,享保以後は主として人口調査 (ことに農民の移動防止) の目的で町村役人に子 (ね) および午 (うま) の年 (6年ごと) に管内の人別帳を作成させた。
宗門人別改帳
宗門人別改で宗門改帳と人別改帳が統合された民衆調査のための台帳。現在で言う戸籍原簿や租税台帳である。宗旨人別改帳とも呼ばれる
こちらも現存してますね!(*´▽`*)
図書館、行政機関、個人宅に等に保存されているそうです。
しかし自分の先祖の宗門人別改帳が存在しているのか、どこにあるのか探すのは困難だそうです。
ありそうでも個人情報保護の観点から閲覧が難しいこともあるそうです。
過去帳
先祖代々のお墓のあるお寺、菩提寺に保管されています。
ただ最近はお墓を持っていない家もありますし、お墓がどこにあるかわからない人もいますね。
あと、興味本位で聞くにはちょっと敷居が高い気もしますね(笑)
分限帳
大名家家臣の名や禄高、地位、役職などを記した帳面
江戸時代はほとんどが農民なので、武士が先祖の可能性は低いですが・・・
しかも下級の武士は記載されていないことも多いようです。
こちらはかつて藩があった場所の、図書館や歴史資料館等に保管されています。
1872年(明治5年) 明治5年式戸籍(壬申戸籍(じんしんこせき))
日本で初めての本格的な戸籍制度が開始された。
この年の干支が壬申(みずのえさる)であることから、この制度によってできた戸籍を壬申戸籍(じんしんこせき)と呼ぶ。
ここで、ようやくちゃんとした戸籍が作成されました\( 'ω')/ワーイ
壬申戸籍では、皇族、華族、士族、卒族、地士(讃岐の郷士のみ)、旧神官、僧、尼、平民等を別個に集計した。このとき被差別部落民は賎民解放令に基づき、平民として編入されたが、一部地域の戸籍には新平民や、元穢多、元非人等と記載されたり等、差別は色濃く残った(一部は明治19年式戸籍や身分登記簿にも登載された)。なお明治5年には族称が皇族、華族、士族、平民に統合されることが決定され、明治10年頃までには卒族、地士、旧神官、僧、尼などの身分が全廃された。
壬申戸籍には身分や病歴、犯罪歴なども記載されていました。
歴史の授業で習うと思いますが、身分は差別の原因ともなっていました。
そのため、差別を防止するために以下のような措置が取られました。
1968年(昭和43年)被差別部落民かどうかを探り出すためにこの戸籍が用いられようとした事件が発覚し、同年3月29日民事局長通達により閲覧禁止とし、法的な廃棄手続きを経たものは法務局・地方法務局・市町村のいずれかにて厳重に包装封印して保管することになった
特に結婚をする時、相手が部落出身であるかを調べていたそうです。
ただし1968年以前に取得した戸籍には記載されている為、当時の戸籍謄本が家に残っていれば見ることは可能です。
祖父母の年代なら持っている人もいるかもしれません。
つまり。壬申戸籍を閲覧することはできません。
身分を塗り潰して、閲覧できるようにして欲しいところです・・(´ε`;)ウーン...
1886年(明治19年)明治19年式戸籍
お待たせしましたー!!!(=゚ω゚)ノ
これが最も古い閲覧可能な戸籍です。
住所が屋敷番から地番に変更となった。
除籍制度が設けられた。
家の単位に、戸主を中心としてその直系・傍系の親族をひとつの戸籍に記載。
役所で取得できる最も古い戸籍になります。
し・か・し
戦争や火事などで紛失、消失している可能性があります。
さ・ら・に
廃棄されている可能性もあります。
除籍後は150年(2010年(平成22年)の戸籍法施行規則改正前は80年)以上保存される。2010年(平成22年)の改正前の保管期間は80年だったため、市町村によっては昭和初期の除籍について廃棄が始まっていたが、改正により廃棄は中止されることになった。
つまり、1930年以前に除籍された戸籍は、廃棄されている可能性があるのです。
こればかりは役所の方針を祈るしかないですね。
ちなみに私の場合、嘉永生まれで明治30年ぐらいに死亡した人の戸籍まで取得できましたのでラッキーでした!(*‘ω‘ *)
1898年(明治31年)明治31年式戸籍
家を基本単位とする戸籍制度が開始された。戸籍簿とは別に身分登記簿を設けた。
「戸主ト為リタル原因及ヒ年月日」という欄が追加され、「いつ」「どのような理由で」家督を相続し戸主になったかということが明確に記載されるようになりました。
この家単位の戸籍は今とは違うので、分かりづらいかもしれません。
ただ戸籍を読み解くには結構重要なことなので覚えておきましょう。
1915年(大正4年)大正4年式戸籍
身分登記簿が煩雑であったため廃止し、戸籍簿に一本化された。
1948年(昭和23年)昭和23年式戸籍
昭和22年の民法改正で「家制度」が廃止される
具体的には「前戸主」「前戸主トノ続柄」「戸主トノ続柄」欄が廃止されました。
1948年(昭和23年)1月1日に新しい戸籍法が施行された。戦前の戸籍が家を基本単位としていたのに対し、夫婦を基本単位とする戸籍に変更され、「戸主」を廃止して「筆頭者」を加えた。「華族」「士族」や「平民」「新平民」などの身分事項の記載は廃止された。
戦争による混乱のため、実際に戸籍簿が改製されるのは1957年(昭和32年) - 1965年(昭和40年)頃となった。
ここから今の戸籍とも言えます。
家単位のほうが記載内容が多かったのですが、夫婦単位になると結婚で戸籍が分割されるため、血族の関係で自分だけで把握できる情報は少なくなってきます。
1994年(平成6年)平成6年式戸籍
平成6年に戸籍法が改正され、戸籍をコンピュータ処理できるようになった。電算化すると縦書きだった戸籍謄本は横書きになる。
99.79%の自治体がコンピュータ化され、笠置町など4市町村だけが従来の帳簿管理方式を続けているそうです。(2018年3月1日情報)
もう平成が終わるというのにこれは酷すぎでは・・
財政問題もあるそうですが、国の経費でコンピュータ化してほしいですね。
会社もクラウド化が進んでますし。
東日本大震災で被害を受けた戸籍のことが記事になっています。
とても興味深い記事でした。これからの国の対策を期待したいです。
まとめ
思ったより長くなってしまったのでこの辺で。
次は実際に資料を集める手順を書いていきます。
次記事
*1:木簡は出土してるそうです
10ヵ月保有&総額13万円で エポスゴールドカードのインビテーションが届きました!
ゴールドカードへの変更は
エポスゴールドカードのインビテーションが届いた!
今年の1月に丸井で初売りセールをしていたのですが、その際エポスカードを作りました。
ゴールドカードの中では5000円と安く手に入るので、ゴールドカード申し込みをしようかと迷っていました。
しかしインビテーションが来ると無料で手に入るということなので最近エポスカードをメインに使用し始めたところです。
エポスゴールドカードとは
ゴールドカードの特典は以下サイト参照。
インビテーションが来る条件は?
ちなみに直接申し込む場合の条件は以下です。
お申し込み条件
原則として20歳以上でご本人に安定継続収入のある方(学生をのぞく)
※当社規定により、ご入会いただけない場合がございます。
残念ながら(というか大抵のクレジットカードは)インビテーションを出す条件は公表していません。
そのため、検索すると様々なブログやサイトで予想・検証がされています。
多く見られるのが、お申込み条件に加え
- 1年以上保有
- 50万円以上使用
という条件です。
恐らく安定収入を見込める公務員や、大企業の会社員は特に選ばれやすいのでしょうね。
今正社員で働いている方は、早めにクレジットカード作っておいたほうがいいですよ!
私にインビテーションが来るまで
①2019年1月 エポスカード新規作成 2320円利用
②同3月 5583円利用
③同4月 4844円利用
④同5月 7538円利用
⑤同9月 57265円利用 ベンダ資格試験料の為・・(;´・ω・)オチタ
⑥同10月 59216円利用 飛行機とレンズ代の為・・(´ー`)
支払期間:2018年2月~11月まで 10ヵ月
支払済み総額:136546円*1
2、6-8月は利用していないので、
実質使用したのは6か月ということになりますね。
以下の画像が証拠です( ´∀` )
インビテーション開封
外観
前面
背面
内容物
規約、招待状、案内等が入っています。
申請期限はおよそ12月末迄なので、およそ1か月強といったところでしょう。
ゴールドカードへの変更はネットor店舗で行えます。
自宅からはちょっと遠いですが、せっかくなので店舗で受け取って優越感を味わいたいと思ったり( ´艸`)
なんせこんなこと滅多にない一庶民なので。。。
まとめ
ついに届きましたー
想定より早くインビテーションが来たので驚きでした。
エポスゴールドカードで気になるのは2つくらいですね
- 利用できる空港が少なめ
- ショッピング保険がない
またゴールドカードになったら更新します(@^^)/
*1:未確定分は除いています