②家系図の作り方&先祖・祖先の調べ方~基本編~
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今回は家系図の基本的な調べ方をまとめたいと思います。
1.役所で戸籍謄本を請求する
この作業で江戸時代末期の人まで分かります。
期間にして150~200年前迄です。
もちろん消失している場合は取得できません。
請求できる範囲
戸籍謄本が取得できる範囲は
尊属は親、祖父母等の自分より上の世代。
卑属は子、孫等自分より下の世代です。
逆に、請求できない範囲は叔父叔母や従兄弟、甥姪などの範囲です。
なお委任状があれば請求できます。
ただ遠い親戚になることが多いので、それ以前に所在地を調べるのが大変だと思います。
請求方法
本籍地がある市区町村役場に行く
まずは自分の本籍地がある市区町村に行きます。
①「遡って取れる範囲全てください」と言うと、遡って調べてくれます。
なお同じ場所で全ての戸籍が取得できることは少ないです。
②取得できた一番上の世代の、転居元の本籍地で戸籍を請求します。
どこを見ればわからない場合、役所の人に尋ねれば教えてくれます。
郵送で請求することも可能です。
それの繰り返しです。
沢山引っ越しをしている家系は、戸籍集めだけでも相当の時間と費用が必要です。
運が良ければ明治19年式戸籍まで取得可能です。
取得費用
戸籍を取得するのに必要な費用は以下の通りです。
- 戸籍謄本 450円
- 改製原戸籍 750円
- 除籍謄本 750円
- 別途必要な人は 送料
費用は人によって、また調べたい範囲によって前後しますが、私の母方の家系はすべて取得して1.3万円程度でした。
片親2万円前後といったところですね。
除籍謄本がメインとなりますので、それなりの費用は覚悟したほうがいいです。
ただ、除籍謄本は基本的に変更されることはないので、一生物と考えれば安いかもしれません。
その他
あって欲しくはないことですが、役所の人も人間なので古い戸籍を見落としてしまう可能性もあります。
もし明治19年式戸籍まで取得できなかった場合、後日再度請求してみてもいいかもしれません。
また、家系図作成のための戸籍取得は断られることもあるそうです・・Σ(゚д゚lll)ガーン
私は経験ありませんが、その場合は請求理由を変えるしかないそうです・・・
2.親戚に聞き込みをする
自分の曾祖父母(以下A)が現在100歳だとして。Aは曾祖父母(以下B)まで記憶があるとします。
これだけで自分から見てBまで、つまり6世代前まで分かります。
更にBが、Bの曾祖父母(以下C)を知っていて、Aに伝えていたら・・・
自分から見て9世代前まで分かることになりますね!\( 'ω')/
運よくCまで判明すれば、250年ほど前まで遡れます。
注意点
これは一長一短ある作業です。
やはり人間なので記憶違いというものがあります。
最初に聞き込みをすると、無駄に混乱する恐れがあります。
そのため手順で先に戸籍謄本を請求し家系図を作成し、家系図を見ながら聞き込み作業をする流れの方がおすすめです。
まとめ
比較的簡単に調べられるのはこの2点の方法でしょう。
可能性は限りなく低く、起こって欲しくもないですが、今後戸籍の保存方針が変わり古い戸籍が処分されてしまうことや、災害や有事で消失することがあるかもしれません。
そのため、今調べられる範囲の戸籍を調査することは、改めて大切だと実感しました。
次回は明治時代以前の調べ方をまとめたいと思います。
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